イスラエル考古学の魅力 ~サブラと遺跡と湖と~

  • イスラエル考古学の魅力 ~サブラと遺跡と湖と~
 古代遺跡の発掘体験、人々との心温まる交流。著者のキラリと光る感性で、異文化を紹介するエッセイ集。自ずとイスラエル考古学が身近になります。

 イスラエル・ガリラヤ湖畔での、日本・イスラエル共同チームによる発掘調査に参加した著者は、イスラエル考古学の魅力に触れ、留学までする。

 サブラ(イスラエル生まれのイスラエル人の愛称)との出会い、聖書のルーツを明らかにする遺跡、ガリラヤ湖と琵琶湖の比較などを思うままに書き綴った。異文化を知り、また自らの文化を知るのが本書の意図。聖書考古学から始まったイスラエル考古学を知る上でも、好個の入門書である。

――目次――

はじめに

見知らぬ国での発掘調査――イスラエルの発掘生活を体験
考古学者の卵たち――考古学とイスラエル人
サブラ――愛すべきイスラエル生まれ
イスラエルの〝琵琶湖〞――ガリラヤ湖(キネレト湖)の重要さ
不思議な死海の町――死海と聖書物語
考古学の不思議――古代の住居と都市の遺跡について
ガリラヤ湖の船――古代の船の発見と保存
知られていない古代の漁労――ガリラヤ湖の漁具を探す人
古代の都市を想像すれば――テルから考古学が明らかにできること
古代人の見た風景――「環境」と考古学

一片の土器のかけらから――土器の編年とは
「テル」は宝の山――層位学とは
戦争はいつ始まった?――城壁の意味するもの
体験学習の場は山ほどある――イスラエルの参加型博物館
水の中にも貴重な遺跡――水中考古学のこと
現代版アダムとイブの物語――イスラエルの旧石器時代遺跡
掘らない遺跡?――テル以外の遺跡について
青い瞳のシュロモ――発掘隊の世話役
ところ変われば考古学者も変わる?――日本人とイスラエル人の違い
琴湖(キネレト)と琵琶湖――文化間の類似と相違
故ラビン首相の冥福を祈りつつ――考古学と政治との問題
時の流れと考古学――考古学の時代区分の難しさ
イスラエル人考古学者の心のふるさと、ハツォール――イスラエル考古学の歴史
諸民族と考古学――後期青銅器時代の世相

ガリラヤ湖は文化的古代湖の見本――世界古代湖会議にて
水と平和、そして文化は努力して獲得――イスラエルと日本の文化比較
水と平和、そして文化は努力して獲得(その2)――イスラエルと日本の文化比較
古代の子育てグッズ――ジェンダー考古学という視点
ゲシアおばあちゃんのブドウ――キブツ・エンゲヴとエンゲヴ遺跡
ところ変われば発掘道具も変わる――共同調査の歩み
愛しのペラ――ある女性考古学者の横顔

あとがき

著者:牧野久実 
出版:ミルトス

イスラエル考古学の魅力 ~サブラと遺跡と湖と~

1,650円(本体1,500円、税150円)

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