天皇と人権 戦前戦後を貫く「日本的歪み」の正体 (講談社現代新書 2821)

  • 天皇と人権 戦前戦後を貫く「日本的歪み」の正体 (講談社現代新書 2821)
なぜ日本人は、あのとき国家に動員されたのか?
キリスト教由来の人権概念を「天皇の下の平等」と読み替えたことがもたらした、
破局締結末とその後ーー。

気鋭の神学者が日本固有の「病」をあぶり出す!

「もし「戦前」を一つの病として捉えるならば、それは特定の政治思想や政党を指す言葉ではありません。日本社会の深層に存在し、戦前・戦後に連なって繰り返して現れる「思考の癖」のようなものです。そして厄介なことに、私たちはその病の正体を十分に理解していないのです。これを捉えることができない限り、日本人はまた同じ過ちを繰り返す可能性が高いのです」――「はじめに」より


【本書の目次】

はじめに
第一章 欧米の人権思想の形成過程
第二章 日本国憲法に影響を与えた欧米の人権思想
第三章 なぜ日本では君主を「天皇」と呼称するのか
第四章 天皇を中心とする国の構造
第五章 天皇はいかにして国民の中に浸透したのか――文化政策と宗教政策
第六章 近代思想はどのように日本化したのか――信教の自由と政教分離の日本的再構成
第七章 人権とテロリズム――国体に基礎づけられた権利意識
第八章 天皇を相対化した運動
第九章 戦前と戦後の連続性
おわりに
主要参考文献


【本書の内容】

・なぜ日本ではキリスト教が根付かなかったのか
・欧米の人権と日本の人権の「大きな違い」
・なぜ日本人の人権が「暴力の免罪符」になったのか
・「国体」を最初に唱えた水戸藩士・會澤正志斎の『新論』
・なぜ日本では君主を「天皇」と呼称するのか
・吉田松陰がいちはやく見抜いていた「キリスト教」の脅威
・スラム街の聖人・賀川豊彦が世界に訴えた「天皇制護持」
・昭和天皇の「人間宣言」が本当に否定したかったもの ……ほか



著者:森島豊
一九七六年生まれ。神学者。青山学院大学総合文化政策学部教授。東京神学大学大学院神学研究科博士前期課程修了、聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程修了。博士(アメリカ・ヨーロッパ文化学)。日本基督教団長崎平和記念教会牧師を経て、二〇二二年より現職。プリンストン神学校客員研究員(二〇二三―二〇二四年)。中外日報社『涙骨賞』最優秀賞受賞(二〇一五年)。青山学院学術賞(二〇二一年)受賞。著書に『抵抗権と人権の思想史』『人権思想とキリスト教』(ともに教文館)、 『フォーサイス神学の構造原理』(新教出版社)、『日本の教育政策とキリスト教学校』(共編書、教文館)ほか。

発売/発行年月: 2026年8月
判型: 新書
ページ数: 304頁

出版社: 講談社

天皇と人権 戦前戦後を貫く「日本的歪み」の正体 (講談社現代新書 2821)

1,320円(本体1,200円、税120円)

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