実存思想論集 XLI (41)世界哲学と実存
西洋哲学の枠組みを見直し,真の普遍的な営みを目指す「世界哲学」が,近年,日本の哲学研究において盛んに取り上げられている。その発想の一つ,ヤスパース哲学を中心に,多様な哲学思想の視点から「世界哲学」について掘り下げて検討した特集4本と,応募論文2本・書評6本からなる。
● 特集 世界哲学と実存
趣意文(松丸啓子)
ヤスパースにおける「世界哲学」――〈多元的一〉という視点から (中山剛史)
世界哲学と身体 ――西田哲学を導きとして (板橋勇仁)
「世界哲学」と実存 ――ヤスパースの「世界史」の構想を手がかりとして (松丸啓子)
世界哲学という試み――古代ギリシア哲学からの捉え直し(納富信留)
● 応募論文
構成的根拠と明証的根拠 ――「人間的主観性のパラドクス」における二つの根拠(鈴木翔
平)
図式的イメージの二面性と状況の構成――サルトル学位論文から『存在と無』への機能的
転移(児玉一嶺)
● 書評
宮村悠介著『カント「人倫の形而上学」の生成 ――理念論の道をたどる』(近堂 秀)
伊藤貴雄著『哲学するベートーヴェン――カント宇宙論から《第九》へ』(五郎丸仁美)
細川亮一著『ハイデガーとナチズム ――別の始元と近代の完成の開始 』(加藤恵介)
木村史人・渡名喜庸哲・戸谷洋志・橋爪大輝編『アーレントとテクノロジーの問い
――技術は私たちを幸福にするのか? 』(金成祐人)
渡名喜庸哲著『レヴィナスのユダヤ性』『レヴィナス 顔の向こうに』(馬場智一)
木村史人著『チンパンジーは,なぜ「教え」ないのか――ヒトにできて,チンパンジーにで
きないことを哲学的に考える』(福田 学)
出版:知泉書館
発売:2026年6月15日
実存思想論集 XLI (41)世界哲学と実存