人間の尊厳について ピーコ・デッラ・ミランドラ著作集
知泉学術叢書43
-
1 人間の尊厳についての演説
1 偉大な奇跡としての人間
2 世界と人間の創造
3 神のアダムへの言葉
4 人間のミクロコスモス性
5 人間の本性の目的
6 熾天使,智天使,座天使の生
7 浄化,照明,完成
8 道徳哲学,弁証学,自然哲学,神学
9 魂の完全な和合と平安
10 モーセの律法
11 ギリシア人の密儀と神的狂気
12 デルポイの戒律
13 ピュタゴラスの戒律
14 ゾロアスターの教義
15 哲学の置かれている情況
16 討論会への批判
17 反論1――討論という習慣について
18 反論2――討論者の年齢について
19 反論3――論題の数について
20 反論4――多くの論題の必要性
22 論題の概要――スコラ哲学,アラビア哲学,ギリシア哲学,プラトン主義者
23 諸学派の比較の効用
24 討論者が提示する独自の論題
25 数についての哲学
26 魔術の諸定理
27 マグスたちの系譜
28 宇宙の共感
29 ヘブライ人の古代の神秘
30 カバラの伝統
31 カバラとキリスト教の一致
32 オルペウスとゾロアスターの詩句
33 論題の多さへの反論
34 結語
2 存在者と一者について――アンジェロ・ポリツィアーノに
序文
第1章 プラトン主義者による一者の論議
第2章 プラトンにおける一者と存在者
第3章 アリストテレスにおける一者と存在者
第4章 存在者より優れたものの考察
第5章 ペリパトス派による神への帰属
第6章 第一質料に関する第2反対論拠の解決
第7章 「多」に関する第3反対論拠の解決
第8章 万物の中における存在者・一者・真・善
第9章 神の中の存在者・一者・真・善
第10章 生の秩序化と慣習の矯正
3 ヘプタプルス
ロベルト・サルヴィアーティからロレンツォ・デ・メディチへ
ヘプタプルス,創世記の6日間についての七重の解説――ロレンツォ・デ・メディチへ
序文
著作全体への第2序文
解説されるべきモーセの言葉
第1解説 元素的世界について
第1章〜第7章
第2解説 天界について
序文,第1章〜第7章
第3解説 天使的で不可視的世界について
序文,第1章〜第7章
第4解説 人間の世界について,人間の本性について
序文,第1章〜第7章
第5解説 すべての世界について,連続的な分割の順序によって
序文,第1章〜第7章
第6解説 諸世界の,それらの間の,そしてすべての事物の類似について
序文,第1章〜第7章
第7解説 至福について,すなわち永遠の生命について
序文,第1章〜第7章
最初の言明,すなわち「始めに」の解説
4 ジロラモ・ベニヴィエーニの「愛の歌」注解
「愛の歌」本編
第1スタンツァ
第2スタンツァ
第3スタンツァ
第4スタンツァ
第5スタンツァ
第6スタンツァ
第7スタンツァ
第8スタンツァ
最終スタンツァ
「愛の歌」注解
第1巻
第1章 被造物の三つの存在形式
第2章 全被造物は三段階に分かれる
第3章 プラトン主義者の唯一神論
第4章 神が創造した唯一の被造物
第5章 第一の被造物と神の子の区別
第6章 イデア的存在と形相的存在
第7章 第一の精神による世界の創造
第8章 神・天使・理性の名称と意味
第9章 カイルス・ユピテル・サトゥルヌスと本性
第10章 感覚的世界の構成と秩序
第11章 天球の魂と9人のムーサ
第12章 世界の魂と人間の適合性
第13章にして最終章 諸イデアとその三重の存在
第2巻
第1章 名称の意味を第一に考察すること
第2章 愛という言葉とその意味
第3章 美への欲求としての愛
第4章 自然本性的欲求とは何か
第5章 共通の欲求と善への指向
第6章 認識とは対象の所有である
第7章 認識本性と欲求的本性の結合
第8章 美一般について
第9章 本来的な意味で捉えられた美について
第10章 物体的美と叡知的美
第11章 ウェヌスがアモルの母とされる理由
第12章 ウェヌス,愛,諸イデアについての結語
第13章 アモル誕生の理解
第14章 アモルをカオスに置いた理由
第15章 円環という名称が適合する本性
第16章 アモル誕生のまとめ
第17章 ウェヌスに従う三人のグラティア
第18章 詩人の寓話に描かれたウェヌスの誕生
第19章 天使的精神と水
第20章 サトゥルヌス寓話の解説
第21章 思慮の息子ポロスの意味
第22章 最も若く,最も老いているアモル
第23章 アモルに先立つ必然の王国
第24章 ウェヌスが運命女神を支配する理由
第3巻
第1章 天使的愛と人間的愛の対象
第2章 天上的愛,人間的愛,獣的愛
第3章 魂における世俗的愛と天使的愛
第4章 天上的な愛と美に向けて
個別的注解
第1スタンツァ
第2スタンツァ
第3スタンツァ
第4スタンツァ
第5スタンツァ
第6スタンツァ
第6・7・8スタンツァ
最終スタンツァ
付録
〈草稿〉 人間の尊厳についての演説
補注
解説 ピーコ・デッラ・ミランドラ――時代・生涯・著作・思想
引用・引照文献一覧
文献(テクスト,翻訳,研究書)
内容説明
ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ(1463–94)は,ロレンツォ・デ・メディチ治下のフィレンツェ黄金期に,芸術と学知が交差する最盛期の文化の中で活動した人文主義者である。マルシリオ・フィチーノらのサークルに接し,ヘブライ語やアラビア語に及ぶ広範な学知を吸収した彼は,中世と近代の転換期にあって,哲学と神学を総合する哲学的平和を目指し,新たな人間観を探求した。
本書は,本邦初訳を含むピーコの主著四編の翻訳に,用語や参照文献に関する詳細な注釈を施し,巻末には付録と訳者解説を付した初の著作集である。
表題の『人間の尊厳についての演説』は,これまでルネサンス精神の象徴的テクストと見なされてきたが,人間は神に自由意志を与えられたが故に自己の在り方を決定しうる存在であり,学芸と哲学を通じて神的高みへ上昇しうると説く。後半では討論会への批判に反論し,多様な学派の総合を通じた真理探究の意義を主張する。『存在者と一者について』は,プラトンとアリストテレスの両哲学の協和を示す神学的・形而上学的考察である。『ヘプタプルス』は旧約聖書「創世記」の天地創造を解釈する注解書。伝統的聖書解釈とカバラ的手法を結合して,宇宙と人間の象徴的意味を解明する。『「愛の歌」注解』は,ベニヴィエーニの詩を注解しつつ,愛の本質を哲学的に分析する。最後に,20世紀に発見された『演説』の草稿を付録とする。
中世から近代へと至る思想のダイナミズムと魅力を浮かび上がらせるとともに,現代の人権思想の淵源としても大いに示唆を与えるルネサンス哲学の基礎文献である。
著者 ピーコ・デッラ・ミランドラ 著
伊藤 博明 訳
ジャンル 哲学・思想
シリーズ 知泉学術叢書
出版年月日 2026/05/31
ISBN 9784862854612
判型・ページ数 新書・720ページ
知泉書館
人間の尊厳について ピーコ・デッラ・ミランドラ著作集
知泉学術叢書43
こちらの商品が
カートに入りました
人間の尊厳について ピーコ・デッラ・ミランドラ著作集
知泉学術叢書43