丘の上の邂逅(文庫)

  • 丘の上の邂逅(文庫)
愛と信仰を描いた作家による珠玉のエッセイ

家族や親しい人たち、尊敬する師や元の教え子について。生涯暮らした旭川のこと。身の回りのことを書きながら、いつの間にか著者・三浦綾子の思いは、人間誰持つが持つであろう悩みや至らなさに話が及んでいきます。著者の人柄と信仰そのままに、温かく真摯な視点で語られるエッセイは、今もそこに三浦さんが健在であるかのようにわたしたちの心に語りかけます。
〈道徳と宗教のカテゴリーはちがう。そのちがいのあることを知らない親や教育者たちがあまりにも多すぎる。「不安」にかられ「絶望」に陥る人間が多い世の中なのだ。「不安」な者には「安心」を、「絶望」している者には「希望」を与えなければならない。「不安」や「絶望」は、道徳の力の及ばぬ問題なのだ〉
わたしたちにより良い人生への気づきをメッセージにして送り続ける、三浦綾子さんと出会ってください。
数多くの新聞や雑誌に掲載されながら、これまで単行本に収録されることのなかったエッセイを集め、生誕90周年記念出版として刊行された単行本の、待望の文庫化です。

著者について
●三浦綾子 みうらあやこ●
1922年北海道旭川市生まれ。64年朝日新聞社の懸賞小説に『氷点』が入選。国民的ベストセラーに。人間の愛、祈り、原罪をテーマに書き続ける。99年77歳で逝去。

出版:小学館

丘の上の邂逅(文庫)

561円(本体510円、税51円)

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