キリスト教思想史の諸時代4 エラスムスと教養世界

  • キリスト教思想史の諸時代4 エラスムスと教養世界
盟友ルターとの対決で知られる稀代の人文主義者。その計り知れない知性の泉を、主著を足がかりに広汎に探る。

エラスムスの神学に基礎にある信仰について述べておきたい。エラスムスの神学の基礎には『エンキリディオン』や『痴愚神礼讃』で説かれた根本思想があって、「目に見えるものから見えないものへ」という超越の思想として述べられた。彼の神学の基礎には、わたしたちの目を地上的事物の諸価値から天上的なものに向けさせていく信仰の超越が説かれている。ここには人間的な価値を根源的に変革する信仰の働きが認められる。(本文より)

著者:金子晴勇
出版:ヨベル

2021年12月25日

キリスト教思想史の諸時代4 エラスムスと教養世界

1,320円(本体1,200円、税120円)

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