ザグロスの高原を行く 〜イザヤによるクル王の遺産〜

  • ザグロスの高原を行く 〜イザヤによるクル王の遺産〜
オリエントで初めて成立した世界帝国アッシリヤは、圧制・残酷の政治・軍事、被征服民 族壊滅の統治であった。

<内容紹介>
オリエントで初めて成立した世界帝国アッシリヤは、圧制・残酷の政治・軍事、被征服民 族壊滅の統治であった。続く、新バビロニヤ帝国も基本的にはこの路線を引き継いだ。とこ ろが、その後を襲ったペルシャ帝国は、これとは対蹠的に、正義と公正を重んじ、寛容な統 治・憐れみある所作を心がけた。その大ペルシャ帝国確立の立役者クロス大王は、武力によ る征服戦争に明け暮れた(そして結局は武力により戦死するのである)が、彼はなにゆえ寛 大な対敵姿勢を保ち、なにゆえ突然に捕囚民族を解放し、なにゆえ宗教の自由、民の安寧を 重んじたのか。

<レビュー>
オリエントで初めて成立した世界帝国アッシリヤは、圧制・残酷の政治・軍事、被征服民族壊滅の統治であった。続く、新バビロニヤ帝国も基本的にはこの路線を引き継いだ。ところが、その後を襲ったペルシャ帝国は、これとは対蹠的に、正義と公正を重んじ、寛容な統治・憐れみある所作を心がけた。その大ペルシャ帝国確立の立役者クロス大王は、武力による征服戦争に明け暮れた(そして結局は武力により戦死するのである)が、彼はなにゆえ寛大な対敵姿勢を保ち、なにゆえ突然に捕囚民族を解放し、なにゆえ宗教の自由、民の安寧を重んじたのか。 クロス大王は、正しくは、クロス二世であるが、その名クロスはギリシャ語読みによるものであって、彼が生きた古代ペルシャのことばによれば、クルである。彼はその名を祖父クル一世から引き継いだのであるが、クル一世は旧約聖書イザヤ書で出現を預言されていたコレシュに啓発され、その語が意味する牧者クルを即位名として採用したものである。 クル一世は、イザヤの預言から名前だけでなく、正義と憐れみ、解放と救出などを教えられ、志し、忍耐し、待望して生きた。その理念で統治した。その結果、彼は、堅実で安定した国、強力な騎馬兵団とともに、右の精神的土台を子・孫にのこした。その遺産があったればこそ、クル二世、すなわちクロス大王の働き・業績が築かれたのである。 --イーグレープ

<著者>
1943 年生れ。香川県高松市出身。京都大学法学部卒。 香川県職員から、単立恵みの森キリスト教会牧師を経て 現在、香川・地域協力牧師

著者:正木 弥
出版:イーグレープ


ザグロスの高原を行く 〜イザヤによるクル王の遺産〜

1,540円(本体1,400円、税140円)

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