カトリシズムと生活世界: 信仰の近代ヨーロッパ史

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暮らしの中の宗教実践から婚姻、家族、生殖、死、児童性虐待まで、近代ヨーロッパを舞台に展開されるカトリシズムの過去と今を探る。

本書は、ヨーロッパの伝統宗教であるカトリシズムを手がかりに、近代社会における宗教の役割を人々の生活世界に着目して明らかにする試みである。日々の生活や習慣、人とのつながり、人生の選択や生き方をも左右する宗教の力を、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、ハンガリー、アイルランドの事例から考察する。

<著者>

中野 智世(なかの ともよ)
1965年生。成城大学文芸学部教授。専門はドイツ近現代史・社会史。主著:Familienfursorge in der Weimarer Republik. Das Beispiel Dusseldorf( Droste Verlag, 2008)、『近代ヨーロッパの探求15福祉』(共編著、ミネルヴァ書房、2012年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、『「価値を否定された人々」―ナチス・ドイツの強制断種と「安楽死」』(共著、新評論、2021年)。

前田 更子(まえだ のぶこ)
1973年生。明治大学政治経済学部教授。専門はフランス近現代史。主著:『私立学校からみる近代フランス―19世紀リヨンのエリート教育』(昭和堂、2009年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、『新しく学ぶフランス史』(共著、ミネルヴァ書房、2019年)、『フランスの歴史を知るための50章』(共著、明石書店、2020年)。

渡邊 千秋(わたなべ ちあき)
1967年生。青山学院大学国際政治経済学部教授。専門はスペイン現代史・地域研究。主著:『概説近代スペイン文化史―18世紀から現代まで』(共著、ミネルヴァ書房、2015年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、『現代スペインの諸相―多民族国家への射程と相克』(共著、明石書店、2016年)、Mas alla de los nacionalcatolicismos( 共著, Madrid, Silex, 2021).

尾崎 修治(おざき しゅうじ)
1962年生。静岡県立大学広域ヨーロッパ研究センター客員研究員。上智大学等で非常勤講師。専門はドイツ近現代史。主著:『ドイツ文化史入門―16 世紀から現代まで』(共著、昭和堂、2011年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、「19世紀末ドイツのカトリック労働運動―ドイツ・カトリック国民協会の組織網の考察から」(『西洋史学』246号、2012年)、「戦場における宗教―第一次世界大戦期ドイツのカトリック戦場司牧の考察から」(『現代史研究』63号、2017年)。

出版:勁草書房 (2023/2/21)

カトリシズムと生活世界: 信仰の近代ヨーロッパ史

4,950円(本体4,500円、税450円)

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