新約聖書注解全集 1 マタイによる福音書

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キリストは神が立てられた人類救済の計画を、ご自身が十字架につかれることによってついに成就されたのです。これは宇宙大の大事件でした。人類の始祖アダム以来の神と人との断絶は、キリストの十字架によって回復され、私たち人類はキリストの仲介によって、だれでも神と交わることができるようになったのです。ここに古き時代(紀元前B.C)は終わり、全く新しい時代(A.D、キリストが支配される時代)がはじまったのです。悪魔の支配する時代が終わり、キリストによる恵みの時代が訪れたのです。悪魔はキリストの十字架によって、その頭を砕かれたのです(創世記3:15参照)。

今、世界は混沌としています。しかし私たちは決して失望しません。今の時代がたとえいかに暗黒に見えようとも、それは単に表面だけであって、悪魔の頭は既に二千年前に砕かれ、実際には恵みと希望の世なのです。「A.D」、すなわち、今はキリストの時代であることを忘れてはなりません。(本書357、358頁より)


著者:福田秀雄
出版:聖書の友社

新約聖書注解全集 1 マタイによる福音書

2,750円(本体2,500円、税250円)

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