「助けて」と言おう

  • 「助けて」と言おう
東日本大震災後に聴くべき言葉を精選したシリーズ。長年ホームレス支援に取り組んできた著者だからこそ、震災支援で見えてきたもの、それは「絆」を失い、個人個人が孤立化している日本社会の今。傷つくことを恐れて自己責任論の中に逃げ込む現代人の心のあり方を問う。

♦目次♦
はじめに
「助けて」と言おう―ホームレス支援から見た無縁日本
3・11の衝撃
「つまずき」から始まる本当のこと
土壇場で人間を生かすもの
絆っていったい何?
つごうのいい「絆」探し
他者を自己の目的の「手段」とする
匿名性に逃げ込む
出会いがもたらす危険と責任
絆は「きず」を含む
自己責任論の欺瞞
社会を崩壊させる自己責任論
自己責任を取れる社会にしよう
助けを求めるということ
「助けて」と言えた日が「助かった」日
もうダメ、から始まる
私が「助けられた日」
十字架はイエス・キリストのキズを含んだ絆の象徴
「アホやな」と言われて生きよう
他人の十字架を背負って

出会いが創る、心の絆
ホームレス自立支援との関わり
ホームレスとは関係性の喪失
Fさんとの出会い──人は変わりうる
求められるのはホームの回復
結局は赦し、赦された者の営み

♦著者略歴♦
奥田知志(おくだ・ともし)
1963年滋賀県大津市生まれ。関西学院大学神学部大学院修士課程修了、西南学院大学神学部専攻科卒業。1990年、日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師に就任。同年よりホームレス支援組織「北九州越冬実行委員会」に参加。現在、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」理事長。NPO法人「ホームレス支援全国ネットワーク」理事長。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』などの番組に出演。

出版:日本キリスト教団出版局

「助けて」と言おう

880円(本体800円、税80円)

購入数

カテゴリーで選ぶ

モバイルショップ