ナザレの人イエス

  • ナザレの人イエス
2000年前に生きたナザレの人イエスを、現代によみがえらせる

時代の流れのなかで変遷してきたイエス理解。本書では二人の女性神学者が、私たちの先入観に挑みつつ、現代的視点からイエスを語り直す。聖書学的知識に裏付けられながらも平易な文章、詩や絵画は、読者をイエスの黙想へと誘う。用語集、年表、解題を収める。


【目次】
はじめに
第1章 伝説の力――イエスの誕生と幼年期
第2章 始まり――受洗と誘惑
第3章 パクス・ローマーナ――イエス物語の背景
第4章 カファルナウムの一日
第5章 マグダラのマリア
第6章 ペトロ
第7章 子どもを祝福する
第8章 安息日をめぐる論争
第9章 病人を癒す――奇跡物語
第10章 預言者としての活動
第11章 山上の説教と敵を愛すること
第12章 喜びを分かちパンを分かつ――食事の物語
第13章 日々の生活のなかの神――たとえ話
第14章 放蕩息子
第15章 終末論――神は近い
第16章 十字架の死
第17章 私たちの罪のために――贖いの死
第18章 復活
あとがき――二千年のあいだ復活して生きているナザレの人イエス
解説 なぜ今「ナザレの人イエス」なのか(栗林輝夫)
訳者あとがき/用語解説/主な出来事/参考文献/聖句索引


【著者紹介】ドロテー・ゼレ(1929〜2003)
ドイツの女性神学者であり文筆家。神学のみならず、社会的発言や平和活動を活発にした人物であった。1975–1987 年、ユニオン神学校で組織神学の教授を務める。彼女は、宗教に関する詩のみならず、恋愛の詩なども多くつくった。そうした詩が『ナザレの人イエス』にも多数登場する。

【著者紹介】ルイーゼ・ショットロフ(1934〜)
ドイツの女性神学者、新約聖書学者。ドイツのカッセル大学で新約聖書の教授を務める。専門は、初期キリスト教会の社会的コンテキストについて、フェミニスト的聖書解釈など。

【訳者紹介】丹治めぐみ
東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、博士課程中退後、現在は玉川大学文学部比較文化学科教授。専門は、アメリカ文化・文化研究。訳書として、『祈りの美術館』 (2005年、日本キリスト教団出版局)、『神の庭のように』(2008年、同)など。

出版:日本キリスト教団出版局

ナザレの人イエス

2,420円(本体2,200円、税220円)

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