神の慰めの書 (講談社学術文庫)

  • 神の慰めの書 (講談社学術文庫)
私が本書の訳に従事したのは30歳代から40歳代の初めにかけてである。80歳をこえた今日までの40年間を通じて、エックハルトは私を鼓舞激励している。たとえば、「神は私よりも私に近く在(いま)す」。人間は幸福を求め、美を求め、宝を求めて遠路を行く。しかし、比類を絶したものはむしろ近くに、あまりにも近くにある。エックハルトの言葉は年とともにますます輝き、新鮮さを加える。(訳者“「学術文庫」のためのあとがき”より抜粋)

著者について
【マイスター・エックハルト】
ドイツの神秘思想家。1260頃〜1327。ドミニコ会士。ケルンで神学を学び、パリにてマギステルの称号を得る。ストラスブルク、ケルン等で神学を講じ、説教家としても活躍したが、汎神論者の嫌疑で告訴され、未決中に没。

【相原信作】
1904年京都生まれ。京都帝国大学文学部哲学科卒業。真言宗京都大学(種智院大学)講師、満州医科大学、第三高等学校、東海大学、大阪大学、甲南大学教授を歴任。大阪大学名誉教授。訳書にランケの『世界史概観』(共訳)、『政治問答』『強国論』などがある。1996年没。

出版:講談社

神の慰めの書 (講談社学術文庫)

1,276円(本体1,160円、税116円)

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